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「盲ろう児」全国初の支援事業
2024年12月22日(日) [ラジオ第2] 午前7時30分〜8時00分
(再放送)2024年12月28日(土) [ラジオ第2] 午後3時15分〜3時45分放送内容
視覚と聴覚の両方に障害がある「盲ろう児」と、その家族や支援者をサポートする事業が東京都の盲ろう者支援センターで今年6月から始まっています。これまで、盲ろう児を専門に指導する教育機関はなく、全国初の取り組みです。盲ろう児は、音声や文字といった情報の入手、コミュニケーションに大きな困難がありますが、障害への理解や教育体制は整っていないのが現状です。また盲ろう児の90%弱は、知的や肢体などに障害があり、盲ろう児が10人いたら10通りの支援が必要とされ、子どもをどう育てていけばいいのか、保護者や支援者の悩みは深いものがあります。この事業は、NPO法人「東京盲ろう者友の会」が都の委託事業として運営。毎週実施する専門家による相談事業、そして月1回の交流会では、遊具を備えた部屋で子どもたちには遊んでもらいながら、親同士が話せるようにし、これまで延べ60人ほどが参加しています。交流会に参加した親からは「どう育てていいか想像がつかないので不安です」という声や「アドバイスがもらえて本当に心強い」「同じ盲ろうの子を持つ保護者と繋がれて嬉しい」といった声があがっています。
相談事業を担当するのは、長年、教員として盲ろう児の教育支援、全国各地で相談に携わってきた星祐子さん。盲ろう児教育の課題を「数が少ない希少性」「全国各地にいる点在制」「障害が一人一人が違う多様性」と述べ、情報を提供できる窓口の必要性を訴え、この取り組みを拡大する必要があると言います。番組では、交流会に参加する盲ろう児とその保護者の声を取材、実際感じている悩みなどの現状を通して、盲ろう児支援の課題を明らかにし、今後の対応策を考えていきます。
司会:室由美子
- 全国盲ろう教育研究会
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