全国盲ろう教育研究会第10回研究協議会報告
 
 2012年8月18日・19日に全国盲ろう教育研究会第10回研究協議会を開催いたしまし
た。全国から80名程の方が集い、パネルディスカッション、実践報告等に熱心に耳を傾
け、分科会や懇親会では時間を惜しんで語り合いました。
 「明日の盲ろう教育を語る」と題したパネルディスカッションでは、3名の方に話題を提
供していただきました。まず、横浜市立盲学校長の星野氏から「学校から見た明日の盲
ろう教育のあるべき姿」について、当事者保護者の吉岡氏からは「アクティブに社会参加
する工夫」について、そしてふうわ会長森氏からは「我が国の盲ろう教育に関する要望」
について話題提供いただきました。また、パーキンス盲学校の様子についてもVTRでの
情報提供を行い、それぞれの立場での要望と今後の課題を出し合い、フロアとの協議も
交え、日本における盲ろう教育の今後の展望について意見交換・検討を行いました。
 実践報告では「知的障がい特別支援学校における盲ろう児教育について」福島県立西
郷養護学校の取り組みを、丹野氏、橋本氏に報告していただきました。3年前の実践報
告のその後ということで、保護者と共に全校で、社会参加までを見通したきめ細かい支
援がなされている西郷養護学校の取り組みは、会場の参加者に感動と活力を届けまし
た。
 また、6本のポスターが出されたポスターセッションでは、発表者と真剣にやりとりした
り、ポスターの前で熱心に語り合ったりする様子があちこちで見られました。
       
        パネリストの皆様                      フロアの参加者